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パリの1ヶ月の生活費はどのくらい?

パリの生活費、家賃を含めた一月の生活費をお伝えします。


フランスの地方都市と比べてパリでは何と言っても家賃が高いです。


しかし、パリなら無料の催し物や、日本の100円ショップのようなお店もあります。


パリ生活費全体と安くできる項目をみてみましょう。


パリの1カ月の生活費(合計)



トータルで1ヶ月の生活費の項目は間借りをしたとして、



家賃(間借り)500~600ユーロ(約6万5000円〜7万8000円)

食費(自炊)200ユーロ(約2万6000円)

お出かけと外食200ユーロ(約2万6000円)

交通費 30ユーロ(約4000円)


1人生活で最低合計で800ユーロ(10万円)から1000ユーロ(13万円)くらいです。

●ユーロ換算 1ユーロ130円で計算していますが、円安が進むと140円にもなります。



その他に保険料や語学学校費用、また 家族の場合は、交際費や食費は、医療費もかかることになります。



パリの1ヶ月の項目別生活費

間借りができるば安くなりますが、なければストゥディオになり、生活費でも費用が大きくなるのは家賃です。



固定費/家賃(賃貸~間借り)

住まい情報サイト『Se loger(フランスでよく使われているサイトです)』で家賃を調べてみました。 2022年の平米で家賃をアップデートしました。




map paris

【地図・パリ20区】


パリは全20区あり、17区の東~20区までがガラが良くないと言われています


ですので北東が安い構図となっています。


パリの東18区→29ユーロ平米(31ユーロ2022年)

パリど真ん中6区→35ユーロ平米(38ユーロ2022年)


と、2019年と()が2022年比較で約1割弱上がっています。


paris rives


パリの左岸(Rives gaucheセーヌ川の南)は全体的に高いですが、特に6区の家賃は高く、

反対に右岸(Rives droiteセーヌ川の北)の北東の18区がパリでも、バルべス界隈ですので移民が多い地区で、危険というわけではありませんが、ガラが良くないイメージで、安めではあります。


下記のサイトでは、住居先の郵便番号(都市の名前でも可)を入れると、フランス全国どこでも家賃の相場がチェックできます。


ただ、相場は、「区」や「都市」単位ですので、同じ区内でも、道を挟んだ向こう側の通りが高いというのがあります。不動産屋さんで出ている賃貸情報と違っていたら、そんな道の違いの所為のはずです。


http://www.lacoteimmo.com/prix-de-l-immo/location/ile-de-france/paris.htm#/ 引用先:seloger lacoteimmo



また、間借りした場合の値段は、1部屋(10平米~)で500ユーロから900ユーロ位が相場です。


短期の部屋探しには便利なサイト(フランス語) https://www.cohebergement.com/location/d/11-paris http://fr.chambrealouer.com/colocation/FR-France/paris?range=20&placeCode=44


 

間借りで良い物件を見つけるのは難しいです。

いい大家さんだと、安くしてくれますが、出る時に友人を紹介するので、つてがないと難しいです。


ですので、数か月まえには、サイトをこまめに見るのがオススメです。


それと、間借りは光熱費込みの値段で、インターネットも使えるケースが多いです。


またアパートの賃貸なら、家賃の他に共益費や電気代がかります。



固定費/光熱費や共益費


間借り以外のアパートの賃貸ですと、家賃に付随する光熱費は自己負担です。


各賃貸契約にもよりますが、

  • 電気
  • ガス
  • 水道

が普通ですが、現在ガスは危険と考え、ガスを引いていない建物もあります。


ガスは爆発事故があったりしますの、多少は高くても電気に変えている建物も多いです。


フランスでは、冷房はほとんど一般のアパートでは設備がなく、扇風機などでしのぐのが一般的です。


その代わり、暖房は各部屋、廊下、お風呂場全てに行き渡って設備がありますので、冬でも寒さ知らずです。


また、水道代の中で、水はアパートの全体の住人が使用料を折半するという契約が多いです。ですので、水以外の「お湯」を個人で払うことになります。


部屋の大きさにもよりますが、電気、ガス、お湯(水道代は共益費に入っている場合が多いです)で、1ヶ月150ユーロが相場です。 今年2022年には光熱費は上がりそうですが、政府が上限を決めて、上手くいくと影響がないかもしれません。


固定費/食費


食費は、自炊するとかなり安くできる項目です。スーパーマーケットには

  • モノプリ
  • フランプリ
  • カルフール
  • オシャン
  • ピカール

などがあります。


これらのスーパーの中で、モノプリが高いイメージがありますが、それはイメージだけです。

同じ商品を買って、フランプリとモノプリの商品の値段を比べて買うのがいいです。


ですので、最初に住み始めて、いくつかのスーパーで少しずつ買って値段を比べてみることをお薦めします。


食料品の値段の一例です。


* お米(1キロ)2.5ユーロ(どこのスーパーでも売っています)

* 卵(6つ)1.9ユーロ(品物により倍するものもあり)

* 牛乳(1リットル0.5ユーロ(細長のプラスチックの容器入れは高い)

* 肉(豚1キロ)9ユーロ (鶏肉は豚肉の約倍です)

* 人参(1キロ)1.5ユーロ (野菜の冷凍品は安いです)(2022年に野菜は約倍になり、キロ4ユーロとなっています)

* 水(1リットル)0.5ユーロ


生野菜や果物は、2022年には色々な理由で高くなりました。


しかし、冷凍品専門店のピカールでなら、安く冷凍の野菜や果物が安く売っています。

また、出来合いは高いです。


スーパーで「肉」自体は安いのですが、調理してある出来合いになると、高くなります。

肉などは、タイムセールはありませんが、商品の値段は倍も違うことがありますので、気を付けてチェックしながら買うと安くできます。


私は、食料品は買い物はほとんどモノプリでします。モノプリでカードを作ると、同じ商品を2個買うと、2個目が半額や7割引きとなっている商品があります。


2個目が半額や7割引きとなっている商品(シャンプー、洗剤や食料品)のみを買って、食料品なら安いものを冷凍庫で保存しておくとかなり安くできます。


割引になっている食料品は開店1時間でなくなる事が多いです。


 


固定費/インターネットと携帯電話

インターネットのプロバイダーは

  • フリー
  • SFR
  • オランジュ

などが、大手の会社です。


最初の開設時に店頭で契約をすると、初年が割引になっているサービスがありますので、いろいろお店をまわって見るのが良いです。 ただ、私も色々使いましたが、接続は良くないのです。


月額30ユーロで、

  • フランスと日本へ固定電話(かけ放題)
  • インターネットの高速回線
  • テレビ50チャンネル他

など、各社でプランがでています。


現在日本までは固定電話は無料でプランの中に入っており、携帯はかけ放題プランは入っていません。 ただ、ネットでスカイプやインスタで話せると、携帯電話はプランになくても大丈夫です。


携帯電話はオランジュ(Orange)の子会社のソシュ(Soch)なら最低月額5ユーロからあります。2時間までの通話ができ、SMS(携帯メッセージ)は無制限です。

電話機本体は、オランジュSFRなどの店頭でも買えます。


固定費/交通費


パリ市の公共交通機関には

  • バス
  • 地下鉄
  • RER(パリ郊外を結んだ電車)
  • 路面電車

があります。


パリ市内及び近郊の路線地図


1ヶ月のパスで月額約70ユーロです。このパスがあると、パリ市内と一部のパリ近郊まで乗り放題です。70ユーロというと日本なら、5駅位の定期代ですが、その位パリの公共機関は安いです。


ただ構内の照明が暗く、尿の臭いがしたり、物乞いの人が車両の中で寄って来ますが、直ぐになれます。


毎日通勤や通学をしないなら、10枚のチケット(16.9ユーロ 2022年夏)を買い、毎回移動時にチケットを使った方がお得です。


さらに、カードで買うと10枚で14.9ユーロです。


RATP(地下鉄とRER)のサイトではアプリのダウンロードもできます。


 

固定費/銀行の口座の維持費


一つ月しか滞在しない場合は、銀行の開設はいりませんが、1年以上滞在する場合は、開設した方がいいです。 銀行には、

  • ソシエテ・ジェネラル
  • BNPパリバ
  • HSBC
  • LCL

などあります。


口座管理費のみなら月額で2ユーロからありますが、盗難などの保険付きでビザカード代が月額9ユーロなどです。


月額で9ユーロで、年間で一括にすると9x12で108ユーロですが、一括より月額の方が安い場合がありますので、口座開設の時に確認してください。


フランス国内だけで通用するカードを、カルトバンケール(CB)と言います。それならひと月4ユーロなどと、ビザカードよりも一般的に安くなっています。


また、カードの不正使用や、道でひったくりにあった場合にも、保険を掛けておけば、警察に届け出を出すと、保険で盗難金額が戻ってきます(上限はあります)。


【盗難の時の届け出】


盗難にあうと直ぐにカード会社に電話をしましょう。 カードの不正使用を食い止めるためと、すぐに電話をしないと、保険会社から疑われることがあります。 私はすでに、2回ひったくりに遭いました。 カード会社に連絡をした後は警察へ被害届を出して、そらから保険会社に被害請求をします。警察への届け出は(Porter plainte)といいます。



半固定費/外食


固定費ではないですが、外食をしないというのはないと思いますし、食費を削り、ずっと家で食べるのは精神的によくないです。


ただ、フランスでは外食は割高です。 デリカでも高く、スーパーで300円でお弁当などがありません。


サンドイッチ5ユーロ~

パリのオペラ街の和食のお弁当9ユーロ~

中華のテイクアウト9ユーロ~

カフェのコーヒー2ユーロ~

ランチならカフェで(アントレーメインーデザート)安ければ18ユーロでもあります。


 

半固定費/病院代


総合病院もありますが、風邪などで診察をうける場合は一般内科医でアポをとると、当日でも受診してもらえます。

社会保険(セキュリテ・ソシアル)に加入していると、費用は戻ってきます。

一般医 25ユーロ(初診料なし)

専門医が28ユーロ(初診料なし)


整骨院が70ユーロ(腰が悪くなった時などの診療費は元々、セキュリティソシアルで扱われていませんので自費で受診となります。任意保険に加入していれば、一部戻ってきます)


夜間など風邪でもガストロなどの救急でお医者さんに家まで来てもらえます。


1回70ユーロ位で、払い戻しの申請を任意保険も含めてするとほぼ全額戻ってきます。


【救急医】


SOS MEDECIN 電話番号 01 47 07 77 77 です。お腹が痛いなど、急な場合はためらわずに、電話しましょう。緊急医の派遣は薬や注射器を持参する先生を依頼しましょう。



半固定費美容院


一つ月未満の滞在なら、カットも必要がないと思いますが、長期になると数か月に1回は行くと思います。


女性のカット代は通常で35ユーロ位ですが、27ユーロ位からで行っている美容院もあります。


散歩の時に、チェックしてみるといろいろ見つかりますよ。 気に入れば、チップを2ユーロくらい渡すのがいいです。

 

お出かけ費/美術館・オペラ


美術館は毎月第1日曜日は無料(常設展のみ)です。

ルーブル美術館 17ユーロ :

オルセー美術館 16 ユーロ

オペラ 14ユーロからあります。



生活費を安くする100円ショップ


ダイソーのような100均もあります。


朝市に100円ショップがある場合があります。100円ショップのスタンドは大体中国系の人がお店を出しています。

  • 電池
  • ざる
  • ポストイット
  • 台所用品
  • シャンプー


モノプリなどのスーパーは台所用品や文房具がとても高いですので、『朝市』がお薦めです。

リオン駅の構内の中にも、シャンプーなどの日常品が安く売っていまし、シーツなどは、アラブ系の人が経営しているのは安いです。


デパートなどでは、シーツは100ユーロくらい、モノプリで60ユーロくらい、でもアラブ系なら、20ユーロくらいです。 デザインに凄くこだわらなければ、綺麗な色も選べます。


パリ以外の都市の生活費比較


では、パリ以外の都市と生活費を比較してみると、どうなのでしょうか。


他府県と比べるとパリでは勿論家賃は高いのです。


ブザンソンという以前日本人女性が失踪してニュースになった学生都市と、南仏のマルセイユの平米当たりの家賃は以下の通りです。

2022年の数字です。↓


パリ6区 38ユーロ

ブザンソン 12ユーロ

マルセイユ 16ユーロ


これらの家賃は平均値です。比べるとわかりますが、パリと他府県で家賃が全く違います。 家賃はパリが破格に高く、しかしそれ以外の項目で他府県の生活費が安いわけではないのです。 私も他府県に出張でホテルに宿泊をして、値段を比較してみました。


家賃はパリが他府県の3倍以上だどしても、他の都市ではランチなどの外食費は、同じ3品で16ユーロの半額の8ユーロで食べれるかというとそうでもないのです。

ランチで「前菜、メイン、デザートの3品」でパリと同じなら16ユーロなどです。ですので、安くはないのです。


またパリ以外であれば、生活に自動車が必要ですので、その分ガソリン代と維持費(保険)がかかります。ガソリン代の高騰は今生活費の中で問題です。


それと、日本帰省となるとパリ出発となり、パリまでの新幹線の費用や飛行機の乗り継ぎ費用が別途かかります。


あと、決定的なことは、パリ以外の地方都市では、日本人の就職先として日本企業の数が少ないか、ほとんどありませんので、レストラン以外の企業就職ならフランス語のレベルがかなりでないとないのです。


パリならフランス語ができなくても、レストランの給仕や皿洗いの仕事もあり、収入を確保できる可能性もありますので、生活費を払い収入の面ではパリが安定しているのです。

 


パリに移住・最低いくらかかるのか・生活費まとめ


パリの1か月の生活費をご紹介しました。 最初の章でご紹介した、間借りをした場合の1ヶ月の生活費は、

家賃(間借り)500~600ユーロ(約6万5000円〜7万8000円)

食費(自炊)200ユーロ(約2万6000円)

お出かけと外食200ユーロ(約2万6000円)

交通費 30ユーロ(約4000円)


1人なら合計で800ユーロ(10万円)から1000ユーロ(13万円) でしたが、円安で140円として14万円が最低ラインです。


間借りが無理ならら、ストゥディオを探すのですが、物件が不足していて、需要が供給を上回り、安くはならず、コロナでも高くなっています。


生活費は14万円は最低かかりますが、あまり切り詰めると、精神的に圧を感じますので。お出かけに無料のコンサートや美術館に行くのがおすすめです。


それと、日用品は100円ショップで買い物をするなど、スーパーの3分の1くらいでも買えますので、こまめにチェックできたらいいです。