ネイティヴのリスニング
ネーティブの言っていることが聞き取れなく、日本人の発音ならフランス語も理解できるって、初級者のうちはあります。
英語なら、アメリカ人とイギリス人の英語で、どちらかに慣れていると、反対がわからないというやつです。
早口なわけではなくとも、省略してたり、リエゾンがあったりするわけですよね。
その全部の文章を繋げて言ってきます。
カタカナにすると、コマンタレブです。
フランス語初級でだらもが覚えるフレーズじゃないですか。
英語なら、ハウアーユーですが、それを、ハウハユービーンとか。
最近どうよ?という意味で、これは日本語だと、オスでも分かったりします。
フランス語で、コマンタレブはVousで、これをTuにすると、コマンバチュです。
まあ、これくらいまでなら、参考書にものっているので、聞いたら、「あ、元気にしている?」とわかります。
覚えている一つ一つの単語が聞こえるじゃないですか。
でも自分が想像してるというか、頭のデータベースにないのは、聞き取りができないのです。
なんで聞き取れないかっていうと、自分がイメージしてることと、実際に聞こえたことがリンクしないから聞き取れないってことなんです。
だから必ずしも単語力とかが足りてないから聞き取れないというわけでもないんですよね。
頭のデータベースが不足しているのではなく、データベースに記憶させている音と、発音が一致しないからからなんですよ。
コマンタレブとウバトン
私は大学生からフランス語を習い、18歳からスタートしたので、遅いスタートです。
大学では高校生で留学をしている子もいました。
クラスでいきなり「R」の発音ができて、聞き取れなくて、クラスのみんなが、「え、どうするの?」なんて、何度もその子に聞いていました。
発音は、文字で読んだらわかるんですが、リスニングされたら全然わかんないというやつです。
聞き取れないわけは、そのデータベースの発音と語順なんですよね。
ネイティブスピーカーは、自然に単語を入れ替えて、平常分を疑問形にするわけですよ。
キャンパスでみんなで出かけることになって、中のフランス人が
「Où va-t-on ?」
って聞いてきたんです。
発音は、ウ・ヴァ・トンです。
鰻丼ではありません。
意味は、どこに行くの?
です。
これを分解すると、知っている単語ばかり。
「 on va où ?」
オン・ヴァ・ウ
どこへ行く?の平常文なら完全にわかります。
それが、疑問形にして、
「Où va-t-on ?」
ウ・ヴァ・トン
になると、まるでわからない単語となり、データベースの発音には収納されていなく
「????」
でした。
これは、フランス語スキルが足りないから聞き取れないわけじゃなく、ネイティブスピーカーの自然な話し方で、フランス語リスニングの典型的な落とし穴でした。
自分なら疑問形にしても、「 on va où ?」というくせがついていれば、「Où va-t-on ?」とは言わないので、ストックされていないだけです。
しゃべっていることは一致しないだけ。
知識を増やさなくいてもいい、お気軽に発音ってことです。
要するにパターンを覚えることですよね。
一つの単語として発音するみたいな感じで、パターン1でおぼえて、もう1回は、パターン2で覚えればいいだけ。
そうするとデータベースのストックが増えるわけです。
このデータベースを増やしていくのは、自分が発言することです。
自分の発音が自分の耳で聞き取れると、リスニングのデータベースの中に貯金ができます。
アンシェヌマンとか、リエゾンとかありますが、これもデータベース管理で、増やしていけます。
最初は聞き取れない可能性もありますが、聞き取れなかったとしてもそれは、知識不足というわけではないのです。